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長湯温泉ラムネの湯

2007.03.22訪問 [ぐぐるまっぷ]
この日は大丸旅館に宿泊予約をしていた。宿に着くとくつろぐ間もなく、というより仲居さんに部屋を案内されてお茶をいれてくれている時点で、ラムネの湯の家族湯予約の話になり、あれよあれよという間に午後9時の家族湯の予約がされた。
閉館が10時だそうなのでなるべく無駄な時間を省くよう、夜9時に着くように向かう。大丸旅館からは大体15分ほど徒歩でかかる。妙な外観の建物で、内装は白壁で塗り固められていて、ちょっぴり西洋のかおりのする作りとなっている。
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翌朝撮影のラムネの湯外観

玄関を入るとすぐに受付があり、予約をしている旨を告げると家族湯棟に案内された。
湯小屋の中はラムネ用の丸い湯船と、高温泉用の四角い湯船があり、丸い湯船はオレンジ色のライトで下から照らされていた。ラブホみたい。

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家族湯外観
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丸い湯船

3月の夜の外気が低温なので服を脱いですぐに素っ裸で飛び跳ねながら湯船に近づき、かけ湯をすると、ラムネの湯といわれるだけあり34,5度程度で肚に力を入れてエイヤと気合いをいれてしまう程掛け湯もつらい。
サウナの水風呂のごとく息を止めて手をグーに握り、おもむろに体を沈めた。
入ってしばらくは鳥肌が引かず、半分震えながら浸かっていたが、炭酸泉特有の浴感で次第にぽかぽかしてくる。
丸い湯船に入ると30秒しないうちに体中に気泡が付き、ラムネを実感できる。秋保温泉の裏にある、金山温泉も泡がつくので仙台にいた頃にはよく通ったものだが、このラムネの湯は金山温泉以上によく付く。
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泡が付いた手

味は炭酸の甘み。鼻に抜くと少し金気臭。無色透明の湯の中にピンクの湯の花が沈んでいる。湯口に近いほど泡が付きやすく、撫でて泡が無くなった部分にまた泡が付くには最初に付くまでの時間に比べて時間がかかった。
高温泉の方は天満湯と同じ系統の泉質の様子。丸い湯船の後に入ると、これまた水風呂の後の湯船のごとく、「ふぅっ」とため息が出てしまうほど落ち着く。
丸い湯船と高温泉をを交互に往復しながらたっぷりと1時間堪能して帰途についた。
翌朝、朝6時から7時までは営業する、とのことなので朝イチに家族湯ではないほうの湯船を制覇すべく5時55分頃、再度訪れた。さすがに一番だった。
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大浴場の脱衣所。時計がちょうど6時

人が来ないうちに急いで写真を撮るが、さすが3月の朝、浴室が湯気だらけでまともにとれなかった。
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内湯(高温泉)
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ラムネの湯

きれいな写真を撮るのをあきらめ、服を脱いでいると5分も経っていないのにもうおじぃちゃんが2人やってきた。とにもかくにも脱衣所も寒いので昨晩同様素っ裸でピョンピョンはねてラムネの湯に向かう。もうね、ダンディズムのかけらなどみじんもありません。鼻をすすりながらつかって、くしゃみを2度ほどしたところでおじいちゃんたち、貫禄たっぷりにゆったりと現れました。刻まれた皺の差に感服していると、どちらのおじいちゃんも3分もしないうちにくしゃみ。
やっぱり、3月の早朝にこの手のぬるいお湯はつらいもんです。
浸かってると前日の家族湯のごとくポカポカしてきたが、くどいようだけど3月の早朝、湯船から出られない。
6時45分までずっとラムネに浸かって気合いを入れてまたもやピョンピョン、もうね、なにもかも?をぶらんぶらんさせてあらゆるしずくをまき散らしながら一目散に高温泉の方へ。普段ならお風呂のマナーとしてこんな慌てることはあり得ないのに、人がいないことをいいことに欲望のまま突っ走る。でも滑ると嫌なのでは、はたからみるとスローモーション。
風呂に入った、というよりは精神鍛錬のような早朝風呂でした。
分析表を撮ってくしゃみをしながら宿に戻った次第です。
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分析表

少し見づらいけれども、
遊離炭酸、1140mg÷44(g/mol)=0.026mol。
温度を考慮に入れないと22.4(l/mol)×0.026(mol)=0.580(l)。
つまり、温泉1L中に580mlもの炭酸が含まれている訳でそらぁ、泡だらけになるもんです。

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May 20, 2007 6:58 PMに投稿されたエントリのページです。

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