May 20, 2007

長湯温泉ラムネの湯

2007.03.22訪問 [ぐぐるまっぷ]
この日は大丸旅館に宿泊予約をしていた。宿に着くとくつろぐ間もなく、というより仲居さんに部屋を案内されてお茶をいれてくれている時点で、ラムネの湯の家族湯予約の話になり、あれよあれよという間に午後9時の家族湯の予約がされた。
閉館が10時だそうなのでなるべく無駄な時間を省くよう、夜9時に着くように向かう。大丸旅館からは大体15分ほど徒歩でかかる。妙な外観の建物で、内装は白壁で塗り固められていて、ちょっぴり西洋のかおりのする作りとなっている。
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翌朝撮影のラムネの湯外観

玄関を入るとすぐに受付があり、予約をしている旨を告げると家族湯棟に案内された。
湯小屋の中はラムネ用の丸い湯船と、高温泉用の四角い湯船があり、丸い湯船はオレンジ色のライトで下から照らされていた。ラブホみたい。

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家族湯外観
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丸い湯船

3月の夜の外気が低温なので服を脱いですぐに素っ裸で飛び跳ねながら湯船に近づき、かけ湯をすると、ラムネの湯といわれるだけあり34,5度程度で肚に力を入れてエイヤと気合いをいれてしまう程掛け湯もつらい。
サウナの水風呂のごとく息を止めて手をグーに握り、おもむろに体を沈めた。
入ってしばらくは鳥肌が引かず、半分震えながら浸かっていたが、炭酸泉特有の浴感で次第にぽかぽかしてくる。
丸い湯船に入ると30秒しないうちに体中に気泡が付き、ラムネを実感できる。秋保温泉の裏にある、金山温泉も泡がつくので仙台にいた頃にはよく通ったものだが、このラムネの湯は金山温泉以上によく付く。
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泡が付いた手

味は炭酸の甘み。鼻に抜くと少し金気臭。無色透明の湯の中にピンクの湯の花が沈んでいる。湯口に近いほど泡が付きやすく、撫でて泡が無くなった部分にまた泡が付くには最初に付くまでの時間に比べて時間がかかった。
高温泉の方は天満湯と同じ系統の泉質の様子。丸い湯船の後に入ると、これまた水風呂の後の湯船のごとく、「ふぅっ」とため息が出てしまうほど落ち着く。
丸い湯船と高温泉をを交互に往復しながらたっぷりと1時間堪能して帰途についた。
翌朝、朝6時から7時までは営業する、とのことなので朝イチに家族湯ではないほうの湯船を制覇すべく5時55分頃、再度訪れた。さすがに一番だった。
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大浴場の脱衣所。時計がちょうど6時

人が来ないうちに急いで写真を撮るが、さすが3月の朝、浴室が湯気だらけでまともにとれなかった。
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内湯(高温泉)
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ラムネの湯

きれいな写真を撮るのをあきらめ、服を脱いでいると5分も経っていないのにもうおじぃちゃんが2人やってきた。とにもかくにも脱衣所も寒いので昨晩同様素っ裸でピョンピョンはねてラムネの湯に向かう。もうね、ダンディズムのかけらなどみじんもありません。鼻をすすりながらつかって、くしゃみを2度ほどしたところでおじいちゃんたち、貫禄たっぷりにゆったりと現れました。刻まれた皺の差に感服していると、どちらのおじいちゃんも3分もしないうちにくしゃみ。
やっぱり、3月の早朝にこの手のぬるいお湯はつらいもんです。
浸かってると前日の家族湯のごとくポカポカしてきたが、くどいようだけど3月の早朝、湯船から出られない。
6時45分までずっとラムネに浸かって気合いを入れてまたもやピョンピョン、もうね、なにもかも?をぶらんぶらんさせてあらゆるしずくをまき散らしながら一目散に高温泉の方へ。普段ならお風呂のマナーとしてこんな慌てることはあり得ないのに、人がいないことをいいことに欲望のまま突っ走る。でも滑ると嫌なのでは、はたからみるとスローモーション。
風呂に入った、というよりは精神鍛錬のような早朝風呂でした。
分析表を撮ってくしゃみをしながら宿に戻った次第です。
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分析表

少し見づらいけれども、
遊離炭酸、1140mg÷44(g/mol)=0.026mol。
温度を考慮に入れないと22.4(l/mol)×0.026(mol)=0.580(l)。
つまり、温泉1L中に580mlもの炭酸が含まれている訳でそらぁ、泡だらけになるもんです。

April 15, 2007

長湯温泉がに湯

2007.03.22 [ぐぐるまっぷ ]
写真とっただけで入らず。今の時期はぬるくて風邪をひく、と宿の仲居さんからの忠告。橋の下に棚だけもうけた簡易脱衣所があり、そこで着替えて20m程。確かにぬるくて(33,4度?)、湯船から出られない状態になりそうだったので忠告通り入るのをあきらめた。これまた、少しの塩味と金気味。甘みも少し感じたのは炭酸かもしれない。長湯は基本的にこの泉質のようだ。

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脱衣所
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脱衣所の案内
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がに湯概観

April 10, 2007

長湯温泉天満湯

2007.03.22訪問 [ぐぐるまっぷ]
長湯の大丸旅館について部屋から外を眺めると目の前に神社と、共同浴場が見えた。早速浴衣を羽織って向かうと入り口に100円との文字が。しかし、周囲に番台が見当たらない。玄関をよく見ると右横に古い旅館のテレビの横についているようなコイン投入口が。
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入り口

どうもここに百円玉を投入するようだが、千円札しか持っていない。仕方ないのでもう一度宿の前まで戻ってお茶を購入し、おつりをゲット。浴衣のままで天満の湯まで往復したので少し体が冷えた。百円玉を入れると自動ドアが動作し、人気のない休憩所(しかも寒い)を通って男湯へ。先客に2歳ぐらいの男の子を連れた男性がいた。
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湯船

お湯は緑褐色で炭酸カルシウムとおぼしきスケールが少しついていた。分析表には36度との記載があったが、40度はあるように感じたのでもしかしたら加温しているかもしれない。建物の裏にボイラー用のタンクがあった気がするし。塩味と甘い炭酸の味と少し金気味。
上がって着替えると出口には遊園地の出入り口にあるような回転ゲートが。どこまでも自動化しているが、人件費と比較して設備費の元をとるにはどれくらいかかるんだろ。
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出口を建物内からみた時

ふとこの記録を編集していると入り口の写真のドアに12月〜3月はお湯を加えている旨の表示が。やっぱり加温されていました。
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張り紙

明礬温泉鶴の湯

2007.03.22訪問 [ぐぐるまっぷ]
鍋山の湯を出てヘビん湯へ向かおうとすると2chでも有名となっている先ほどの鍋山の湯のおじさんが四駆を飛ばして先回りしていくのが見えた。少し気味が悪いのであえてパスし、すぐ近くにある鶴の湯へ。
鶴見石材の交差点を霊園方面へいくと老人ホームの前を通って霊園に着く。墓の間を縫って行き止まりまで車で行き、そこからほんの少し歩くと鶴の湯の脱衣所が見えてくる。
車を止めて湯船を一目見るまでは本当にこの道で合っているのか不安になるぐらいにどっぷりと霊園を堪能した。
 着いた時は先客に年配の夫婦がいた。ぬるめのお湯で無色、ほぼ透明。泉質は硫化水素型の硫黄泉か?後から来たおじさんによるといつもは熱くて入れないぐらいなのに、ぬるくてしかも湯の量が少ないとのこと。雨が降っていないせいで地下水が枯れているのかも知れないと話していた。確かに湯船の水面は一番上のスケールのある場所より2,30センチぐらい下に水面があり、湯量が減っていることを物語っていた。
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鶴の湯

周囲の山肌が野焼きされていたために虫が少ないものの、灰があちこちを舞っていた。それでもブヨがいない露天はとても快適で、露天巡りをするには九州なら3月後半がいいということが今回実感できた。東北だと5月頭あたりか。

April 9, 2007

明礬温泉鍋山の湯

2007.03.22訪問 [ぐぐるまっぷ]
ゑびす屋の前のヘアピンカーブを脇道に逸れ,鍋山方面へ。途中、野焼きの跡を眺めながらダート道を山登り。「鍋山温泉郷」という碑の前に車を置いて徒歩5分ほど。当初は普通湯(泥湯ではない方)は苦もなく見つかったが、泥湯に先に入ろうとしていために、15分ほどあたりをさまよう。薮漕ぎまでした結果、手元の資料で確認すると「泥湯は右手奥」との文字が。素直にしたがい、地獄を上るとそこには女性の頭がちらと見えた。ので引き返してまずは普通湯へ。普通湯と帰る途中でおじさんとすれ違った。
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普通湯

普通湯の湯船近くには噴気口があり、ツンとするH2S臭が漂っている。沢水のパイプが2本ほどあり、それで温度調節する。が、それでも熱く、 源泉側のパイプをずらして源泉の流入量を半分ぐらいにして入った。色は透明、苦酸っぱく、金属臭が少しあり、岡本屋旅館の硫化水素泉と同じような泉質かと思われる。もしかして緑礬泉かも。
30分ほど浸かってから泥湯へ。
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泥湯からの眺め(中央に見える灰色の固まりが泥)

先着のカップルがどこかの部族のような泥顔でこちらをちらちらと気にしていた。そこへ先ほどすれ違ったおじさんが洗面器を持って上ってきてカップルに泥を渡していた。うちにも洗面器で泥を手渡し、さも、急かしているような雰囲気だったので脱いで入浴。
鉱泥を体中にぬりたくって久しぶりの泥遊びをした。泥は無味で、青灰色の手触りのいいシルト。泥を落とすと肌はつるつる。
湯口は2カ所ほどあり、かなり湯をしぼっている様子だったが、湯船の底からもお湯が沸いている足下湧出でもあり、座る場所によってはお尻のみあつい状態だった。とはいっても湯をしぼっているためにかなりぬるく、1時間ほどの長湯をした。脱衣所がないため、周囲に着替えショーを披露するはめになるが、泥遊びが出来る分、泥エステ好き?の女性も喜びそう。

April 8, 2007

明礬温泉岡本屋旅館

2007.03.21訪問、宿泊。[ぐぐるマップ][サイト]

硫化水素泉と硫黄泉の2種類。
内湯が硫化水素泉となっている。内湯は男女別、混浴の湯船があり、混浴の湯船はそれぞれの浴室からドアを通って入る。

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混浴内湯
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男湯

男湯には打たせ湯が2本あった。
透明の湯でたまご味と苦みがあった。大体44℃ぐらいでやや熱めだけど打たせ湯のおかげでちょうどいいお湯になっていた。無色、透明で湯船のお湯は時間が経つとそうなるのか、少し深緑がかっていた。苦酸っぱくて少し金気味。

混浴露天
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硫化水素泉の湯口

女湯露天

硫黄泉は女湯露天と混浴露天の2つとなっており、おそらく硫化水素泉との混ぜ湯。湯口は硫黄泉が湯船内にあり、近くに”熱湯注意”の札が張ってあった。硫化水素泉はぬるめを通して注がれている。混浴露天はかなり広く、植木の手入れはよくされていた。
湯船の温度はちょうど良く、長湯の出来る湯だった。
岡本屋旅館ではサービスエリアのような売店も経営しており、そこで湯の花や地獄蒸しプリンを販売している。プリンはプレーンとイモ、他に1種類(失念)あった。夕食のデザートに”プレーン”が出るので宿泊の場合に売店で食べる時はかぶらないように”プレーン”以外を注文するべし。蜜がほろ苦くて全く甘くないため、いわゆる”大人の味”プリン。夕食で出た次の日もわざわざ売店で食べてしまいました。
ここで売っている湯の花は近隣の湯の花「製造所」で製造している。「製造」といってもお湯を濾したりにつめたりして作っているのではなく、噴気を一ヶ月粘土層に通し、表層に析出する物質を集めて売っているもの。10回分のものが1000円そこそこで買える。家に帰って使ってみると、ものすんごく暖まって3時間経ってもぽかぽかするぐらいにいい入浴剤でした。
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湯の花製造
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地獄蒸しプリン
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湯の花に入ってた刷り物

湯の花とプリンはサイトの通販でも販売している。代引きなので贈り物には使えないけれども、湯の花が気に入ったので近々利用することとなるでしょう。

February 17, 2007

加賀井温泉

2006.08.04訪問。 [ぐぐるまっぷ]
前泊の五色温泉をでて上田城を見学した後、R339で松代方面へ。途中、十割そばの福田(訪ねた1週間後ぐらいに近所へ引っ越したそうだ)で昼食をとり、加賀井温泉に着いたのは13時過ぎ。
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加賀井温泉外観

写真の左手前にある母屋?に行くとおばさんが対応してくれた。一浴(ここでは日帰り入浴をそういう)料金の300円をはらうと、初めてきたのかどうかを聞かれた。来たことがない旨を伝えると知る人ぞ知るご案内が始まった。

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内湯外観
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源泉槽
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パイプからの析出物

源泉槽、露天や内湯の案内を5分ほど紹介された後、ちょっとした立ち話。
「どこからきたの?」
「小田原です。」
「… (じろりとこっちを見てなぜか間が開く)」
「いや、あの、神奈川です。」
「知ってるわよぉ。藤沢に住んでいたんだから。」
「…(なぜ間が空いた?)」
とやり取りをした後、内湯へ。
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内湯

浴槽は炭酸カルシウムがこびりつき、サルノコシカケのようにスケールを形成している。驚いたのは温泉場につきもののケロリン洗面器にまでこびりついていたこと。これだけの析出があると主の苦労も半端ではないだろうに。
湯の表面に既に皮膜を形成し、指でつつくと壊れる様が面白くて何度も試した。炭酸の多い湯では地上に噴出した時点で圧力が下がることにより炭酸が遊離していく。結果として炭酸水素イオンがカルシウムイオンと反応して析出する。
2HCO3-+Ca2+→CO2↑+CaCO3+H2O
なんてことを考えつつ、外にあった源泉槽は内湯での事故を防ぐことを目的とした炭酸を抜くためのものなんだろうなぁ、などと人の知恵と偉大なる地球の営みの結果でき上がったスケールを眺めていた。
考えてみれば析出しているその場で炭酸は遊離している訳で内湯の空気中炭酸濃度もそれなりにあるんではないか、なんていまさら気づいた。
ちなみに炭酸カルシウムの沈殿は本来白色であるが、おそらくここの湯は含鉄であるが故に茶褐色となっている。シルトを含む鍾乳石と同じような現象ですな。

20分ほどそれなりに内湯を楽しんだ後、露天に行ってまたビックリ。
二つの浴槽に浸かっているジジババ軍団はなんと日傘をさしており、一人はさらに文庫本を読んでいた。本を読む強者はよく見かけるものの、日傘を持ち込んでの人は初めてだ。
こりゃぁ、常連の間に割って入るわけにはいかないなぁ、とたじろいだが、湯口近くは熱めだからか空いていた。
とりあえずそこに身をうずめたが、これまたぬるめのお湯でちょうど良く、長湯が出来た。一度も湯船から出ること無く20分程浸かって出たが、先客の強者どもは全く出る様子はなかった。おそらく平日のプールで歩いているじぃさんばぁさんのごとく、1時間以上のコースで楽しんでおられるのでしょう。
湯から上がって木陰のベンチで涼んでいると頑固そうな親父が近づいてきて
「あの車はあんたのかい?」
と尋ねてきた。
彼はここの名物主人で湘南ナンバーのミニを見て、あんな車でこんなところまでくるとはなんとも変わったやつが来た、と、やれエアコン利かないだろう、高速乗れないだろう、とぶっきらぼうな口調で一通り質問攻めをしてきた。
聞けば元々藤沢に住んでいて(先ほど案内してくれた女性とは夫婦だろう)大学の教官をしていた、息子がミニに乗っていてあんな車は乗るもんじゃないと感じていたこと等、一方的にまくしたてた後、ようやく温泉のお話。万座近辺の湯を巡ってここへ来たこと、湯がキツくて肌がやられ気味なことを伝えると、北信濃の湯は日に何湯も入るもんではないだとか、うちの湯には常連が浸かってはでてを繰り返すようないい湯だ、だとか、最初は日帰り入浴としていたが、そういう人たちもいるから一浴と休憩入浴に分けている、だとか、休憩入浴は内湯の向こうの建物を休憩所としながら浸かるルールだ、だとかといった講釈を預かった。
時間にして30分程度。さすがは元大学の教官。お話好きである。

家に帰ってさらにビックリ。彼が旧東京水産大学の教官であったことはすぐに調べがついたが、こんな成果も出していた。水産大学の教官(当時はまだ教官ではないかも)が地学誌に論文投稿。さらには松代群発地震のときに温泉の温度と湧出量の変化から地震予知をしていたことなんかもでてきた。いやはや、おみそれいたしました。

五色温泉

2006.08.03宿泊。[ぐぐるまっぷ][サイト]
再び熊の湯〜山田牧場を抜ける林道を通り五色温泉へ。この道は狭いものの、牧場を抜ける朗らかで、尾根伝いに広がる牧場にのんびりとホルスタインが寝そべっていたりする。
尾根に放牧しているため、牛の運動不足解消にもいいのかもしれない。
ソフトクリームを食べようと麓のロッジに入ると全く人のいる気配が無く、黒電話のすぐ横に電話をするよう書いてあったのでそれに従うと、年配の女性が慌てて電話に出た。
そして何を言っているかよくわからない対応でそのまますぐ切られた。唖然としてぼんやりとたっていると電話相手とおぼしき女性がいわゆる「お母さんのおほほ笑い」をしながら隣の食堂から走って現れた。
あまり人が来ないのだろうか、突然客がきたのでびっくりしただかなんだか、まるで柳沢のような台詞とともに盛ったソフトクリームは、相当慌てていたのだろう、やっぱり斜めに歪んでいた。

山田牧場を後にし、3時前に五色温泉に着く。
かなりお年を召したおじいさん(で照会されている水野さんという方と思われる)が対応してくれた。
ゆっくりとした口調で施設の説明と、風呂は何時でも入れること、明日はどこへいくのか、といったやり取りに30分ほどかけ、その中で翌日上田城を見に行くと答えると、後ほど案内を持ってくるとの言葉を残しておじいさんは部屋を出て行った。
おそらく上田城の資料は見つからなかったのだろう、(実際、翌日行ってみたところ案内を作る必要があるほど大したこともなく、あまり自治体も力を入れている様子はなかった)結局おじいさんを見たのはそれっきりだった。

ゆるりと流れるおじいさんの時間がそのまま余韻として残り、早めに着いた宿では蝉の声と川のせせらぎがあふれていた。夕食まで時間もあり、まずは露天に向かった。

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混浴露天
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露天からの眺め
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女性露天

混浴の露天と女性露天があり、混浴露天は川沿い、女性露天はすこし薮の中の奥まったところにある。岩風呂の混浴露天は、前の人が出てから相当立つのだろう、かなりな熱さだった。温泉場でよく見るゴムの黒パイプで給湯しており、それを移動して流入量を調節して温度管理している様子だが、容赦なしに全量投入されていた。
この時の混浴露天の湯の色はほぼ無色で湯船の底の湯の花のせいで薄い灰色に見えた。痛い日差しと熱めのお湯が熊の湯でやられた皮膚にしみた。
休もうと湯船へりへ上がってもコンクリートが尻に刺さるような感覚でなかなか長湯が出来なかった。
とはいっても浴感たっぷりで部屋に戻ると湯疲れからそのままウトウトとしてしまった。
物音に気づくと既に5時過ぎ、夕食の準備がはじまった。
部屋食でお膳が運ばれてきたが、何やら物足りない。とりあえずはここの名物の沢ガニの素揚げを食べていると、さらに山菜の天ぷらが出てきた。
どうやら温かいものはできたてで、という客には嬉しいポリシーなのか熱々のものを順に部屋へもってくるシステムだった。
天ぷらにしろカニの素揚げにしろ非常においしく、少し高めの宿泊費も納得のものだった。

食事後、内湯へ。
p1010133.jpg内湯
木造の小屋の中にぽつねんとしていた。露天と異なり、緑のお湯だった。五色温泉のお湯の色は天気と気温で変化するそうだ。内湯には宿泊者専用の家族風呂が他にも2つあり、色の変化を楽しむためにも次は連泊したいものだ。

熊の湯ホテル

2006.08.03訪問。[ぐぐるまっぷ][サイト]
借り湯1000円。外観は昭和のホテル。創業は大正だそうだ。熊の湯はスキーであまりにも有名になり過ぎ、冬のイメージが強すぎた。夏の集客を考え、1999年、熊の湯ホテル以外の旅館は「ほたる温泉」と改称している。
ホテル内には昔のスキー板や今上天皇が皇太子の頃のスキーをしている写真など、いかにもその格式?歴史?を物語る展示物がずらりと並んでいた。
一方で浴室は一軒宿のように朴訥としており、檜の内湯と露天が1つずつ。


内湯
P1010130.jpg露天

お湯はバスクリンの緑を少しくすませた感じ。岩手の国見温泉程の鮮やかさはない。また、工事する前の青森・新屋温泉よりは色が濃い。油臭はあまりしないものの、浸かったとたんに膝の裏や肘の内側のような柔いところがピリピリとしみた。熱めのお湯で、夏場だったこともあり、長湯は出来なかった。冬に行きたいところではあるものの、このためにスタッドレス買うのもあれだし、スキー客で芋洗いにも成りそうなのでなかなか実現できそうにないなぁ。

September 18, 2006

万座温泉ホテル

2006.08.03訪問。[ぐぐるまっぷ][サイト]
万座温泉ホテルの外来入浴が朝10時から始まるので湯の花旅館をチェックアウトしてすぐに向かった。チェックアウトしていく人並みに逆らってフロントへ向かう(1000円:タオル付き)。
内湯の前を素通りし、まずは外にある露天と日進館へ向かった。

露天(極楽の湯)

露天は地獄を望む高台にあり、眺めはいい。
世の温泉誌での読者ランキングで常に上位にランクしているのも理解出来る。やや熱めのたまご味のいかにもなお湯が注がれていた。酸っぱさは蔵王や酢ヶ湯の方が強烈な気がした。
熱めのお湯だが、高原の風がさわやかなため、意外と長湯できた。
日進館は日替わりで鉄湯/ラジウム湯が男女交代するようで、この日は男湯はラジウム湯だった。露天や、この後入った内湯と比べて力強いものがあり、すぐに温まってしまって汗だくになった。


ラジウム湯

鉄湯

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