コンサート

キーシンのコンサートに行ってきた。
来日するたびに高校時代から欠かしたことがないが、
なんだか太った…と登場するなり少しため息が。
そりゃ35にもなれば運動しないと胴回りが出てきますわ。
ただ、それ以上に輝きが少しあせたかな、と感じてしまい、
少し切なかった。
う~む。
音を文字で表現するのは難しいから表現しづらいが、
17,8歳のころの演奏に感じた抜けるような青空に雲がかかってきたといいますか。
歌う、というか唸っているのに気づいて態度も巨匠になりましたか、
と感じたものの、なんだかなぁ。
パハマン、グールドのイメージに重なっちゃって。
スケルツォもなんか時々はずしてるし。
スケルツォ2番は絶対に15のときのほうがよかったな。
なんつーか、ペダルで濁り気味だったな。
ま、要求がきついかなとも感じるけれども、
やっぱりとてつもなく期待大のピアニストですから。

ただ、アンコールはやはり絶品で。
シマノフスキ、ショパンのエチュード、
リストハンガリー狂詩曲なんかはやはり圧倒。
特にショパンのエチュードはとんでもなかった。
そしてショパンのワルツ7番は聴くたびに表情が違うので今回も楽しめた。
ゆっくりとピアノを歌わせていました。

みんな総立ちだったけど94年のリストの超絶や96年のショパンバラードの総毛立ち身震い
を忘れられない自分にとってはちょっと(ほんのちょびっと)がっかり。

コメント

» プレジュール江戸町 さんからのコメント

元気?

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